【JRA重賞】創設年の古さランキング

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こんにちは、こんばんは。ゆきやなぎと申します。

本日は、JRAで開催されている平地重賞について、創設年が古い順に、GⅠ~GⅢそれぞれ上位5位までをランキングで発表します。

はじめに:このランキングにおける留意点

※このランキングにおける留意点※

・各重賞の開始年については、JRA公式HPにおける「今週の注目レース」(https://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/)→各競争の「歴史・コース」を参照して作成。

・なお、現重賞の前身のレース/現在と条件の異なる時代のレースについては、「今週の注目レース」にてその創設年に明確な記載がある限り、含める形でカウント。

例1)前身レースの創設年が明記 →前身レースの創設年でカウントする。

例2)創設当初について、現在と条件の異なる →条件変更は関係なくレースの歴史にカウントする。

例3)前身のレースについて創設年等が書かれれていないとき →明示されている年からカウントする。

GⅠ

1位:天皇賞(春) 1905年~

堂々の1位は「天皇賞(春)」でした。

全重賞を含めても1位ですが、「天皇賞」という響きからも全く名前負けしていませんね。

ちなみに1905年に創設された当初の名称は「エンペラーズカップ」でした。

1位タイ:天皇賞(秋) 1905年~

(春)と同じく、エンペラーズカップを前身とする「天皇賞(秋)」も同率で1位となります。

なお、天皇賞(春・秋)については、1938年以降ともに3200mという距離でしたが、(秋)については、1984年から2000mに変更となりました。

3位:東京優駿 1932年~

3位は「東京優駿」、すなわち「日本ダービー」となりました。

こちらについても”順当of順当”という感じでしょうか。

4位:優駿牝馬 1938年~

4位は「優駿牝馬」、つまり「オークス」ですね。

日本ダービーに遅れること6年ですが、オークスについてもかなり初期から存在していたということになります。

4位タイ:菊花賞 1938年~

同じく4位タイが、「菊花賞」でした。

GⅠについては、天皇賞+クラシックというところで、まさに順当なランキングとなりました。

ちなみに、6位(1939年創設)もやはり、「桜花賞」&「皐月賞」ということで、旧7大競走が上位を独占する結果となっています。

GⅡ

1位:目黒記念 1932年~

GⅡの1位は、「目黒記念」となりました。

目黒記念といえば日本ダービーと同日に行われるGⅡですが、創設年も日本ダービーと同じ(1932年)ということで、なにかと縁を感じる両レースです。

ただし、開催当初については同日に開催していたわけではなかったようです。

まあ、ただでさえ重賞がわずかであった時代に、そのうち2つの重賞を同じ日に実施するわけがないのですが…。(笑)

※第1回目黒記念:1932/04/18、第1回日本ダービー:1932/04/24

2位:中山記念 1936年~

第2位は「中山記念」となりました。GⅠを含めても5位ということで、こちらもかなり歴史の長い重賞になります。

なお、1936~1951年にかけては、春・秋の2回、開催されていた実績があります。

これは目黒記念や、後述の京都記念についても同様であり、昔の重賞はそういうものが多かったということですね。
現在、JRAの重賞では天皇賞にだけ、春・秋の年2回開催の体制が残っています。

3位:京都記念 1942年~

3位は「京都記念」で1942年創設でした。ここまでが戦前に創設された重賞となります。

ちなみに、歴史のあるレースには「○○(競馬場名)+”記念”」という名前が多いですね。

逆に「○○+”大賞典”」という重賞については、そこまで歴史が長くはありませんでした。
(阪神大賞典:1953~、京都大賞典:1966~)

名前の雰囲気としては「○○+”大賞典”」のほうが豪華な感じがするのですが、シンプルな「○○+”記念”」のほうが歴史が長いということで、覚えておければと思います。

4位:セントライト記念 1947年~

4位は「セントライト記念」でした。

ここから戦後生まれの重賞となります。

5位:毎日王冠 1950年~

5位は「毎日王冠」でした。

現代において、有力馬の秋初戦として非常に重要な地位を占めるスーパーGⅡですが、それにふさわしい歴史も兼ね備えていることがわかりました。

GⅢ

1位:チャレンジカップ 1950年~

続いてGⅢ編です。GⅢの中で栄えある1位は「チャレンジカップ」でした。

チャレンジカップは阪神芝2000mで行われており、歴史的にも条件的にも、かなりポテンシャルがありそうなのですがGⅢなのが勿体ないですね。

しかしこちらのレース、実は1つすごいことがあるのでご紹介します。

サウジカップデーに行われる「ネオムターフカップ (G2)」について、2024年の登録要綱にて
「2023年11月17日バーレーンインターナショナル(G2・サキ―)優勝馬 および 2023年12月2日のチャレンジカップ(G3・阪神)優勝馬は、予備登録をしていなくても自動的に出走権を得る。」
と書かれており、他の並み居る大レースではなく、チャレンジカップがトライアルに選ばれているんですよね…。

チャレンジカップを見てくれている人はちゃんといるのだ!

ということを忘れずに生きて行きたいと思います。(笑)

※「ネオムターフカップ (G2)」2024年の登録要綱
https://www.jairs.jp/contents/regist/2023/img/2024_saudicup_jpn.pdf

2位:東京新聞杯 1951年~

GⅢの2位は東京新聞杯でした。

冬のマイル重賞として貴重な存在の東京新聞杯ですが、正直なぜ未だにGⅡに上がらないのかわからないような状況です。

なんと、こちらのレースは2021~2023年の平均レーティングがGⅢの中で1位(113.17)です。

GⅡに上がるための基準がレーティング110.00なので、それを優に超えている状況といえます。

ちなみに同じマイル戦で、すでにGⅡになっている「マイラーズカップ」の平均レーティングは112.58なので、東京新聞杯のほうが高いですね。

歴史とレーティングを兼ね備えた東京新聞杯。
次に昇格する重賞があるとすればこちらではないでしょうか?
(ただ最近、富士ステークスが昇格したので、「マイル戦ばかり昇格させるのも…。」という気持ちが働いて厳しいかもしれませんね。)

※2021~2023の重賞レーティング一覧
https://jra.jp/datafile/ranking/jyusyo/2023/pdf/2023jyusyo.pdf

2位タイ:ダイヤモンドステークス 1951年~

同率2位で「ダイヤモンドステークス」が入りました。

今回調べてみるまで、個人的にダイヤモンドステークスは歴史の浅いほうかなと思っていたので意外でした。

「鉱物や星の名前+”ステークス”」という名称の重賞は、歴史の浅いものが多い気がしていたんですよね…。
(ターコイズステークス(2008年~)やシリウスステークス(1997年~)など)

調べてみても、全体的な傾向としては、その認識は合っていたのですが、
その中でもやはり「ダイヤモンドは別格」だったということですね。

2位タイ:鳴尾記念 1951年~

もう1つの2位タイは、「鳴尾記念」となりました。

鳴尾記念は、中山記念などと同じ「○○(競馬場名)+”記念”」という名称で、1954年までは春・秋の2回行われていたという歴史もあり、<なぜこのレースがGⅡじゃないの??>と聞きたくなるほどの格の高さを感じます。

しかし、このレースはかつてGⅡだったにも拘らずGⅢに降格させられた(2000年)という、悲劇の重賞なのです。

※グレード制導入後、JRA重賞の降格は3例のみ。
鳴尾記念およびCBC賞がGⅡ→GⅢに降格。京都新聞杯はGⅡ→GⅢに降格するもGⅡに復帰。

このように降格の憂き目にあってしまった鳴尾記念ですが、2021~2023年の平均レーティングは113.08で、東京新聞杯に次いでGⅢの中で2位という状況なので、将来的にGⅡへ復帰する可能性もありますね。

※2021~2023の重賞レーティング一覧
https://jra.jp/datafile/ranking/jyusyo/2023/pdf/2023jyusyo.pdf

5位:中山金杯 1952年~

5位は「中山金杯」となります。

面白いのは、中山金杯と京都金杯はルーツが別々だということです。

中山金杯は、JRAによると「1952年に4歳以上のハンデキャップの重賞競走「金杯」として創設され」たのに対して、

京都金杯は、JRAによると「1963年に創設された4歳以上・ハンデキャップの重賞競走「迎春賞」が本競走の前身」であり、「1966年に「金杯」に改称」されたという経緯とのことです。

5位タイ:ラジオNIKKEI賞 1952年~

GⅢの5位タイは、「ラジオNIKKEI賞」となりました。

ラジオNIKKEI賞といえば、JRA屈指の「謎レース」だと思っていたので、これは意外でした。

ラジオNIKKEI賞をなぜ「謎」だと思うのかについては、それだけで1本かけそうなレベルなので割愛しますが、本当にこいつは日本競馬界の異端児、謎の存在です。(笑)

なお、創設当初は中山競馬場で、皐月賞の前哨戦として実施されていました。(「中山四歳ステークス」という名称。)

まとめ

今回は、JRAで開催されている平地重賞について、創設年が古い順に、GⅠ~GⅢそれぞれ上位5位までをランキングで発表しました。

読んでくださった皆様に、少しでも面白い点や学びがあれば幸いです。

個人的には、「○○大賞典」よりも「○○記念」のほうが歴史があるというところが、新たな気付きで面白かったかなと思います。

また次の記事でお会いしましょう。

それでは!

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